「ジャンボトロン用高輝度発光素子・トリニライト(型式名:JTS-1)」の「未来技術遺産」登録のお知らせ
2024年9月4日
当社とソニー株式会社が製作した「ジャンボトロン用高輝度発光素子・トリニライト(型式名:JTS-1)」が、独立行政法人国立科学博物館の「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」に登録されました。
2024年度「未来技術遺産」登録の製品
■ジャンボトロン用高輝度発光素子・トリニライト(型式名:JTS-1)
■製作年:1984年
■選定理由:
本資料は大型映像表示装置用の高輝度発光素子である。CRTとVFDの技術の利点を組み合わせ、高輝度5,000 cd/m2と小型化を実現した。本素子208,000個を用いたジャンボトロン(40 m×25 m)は、国際科学技術博覧会(1985、つくば)で実物大でクジラを表示できる大画面として注目された。開発時の資料情報、販売用カタログの実物、高精細化した素子JTS-2(1985)やJTS-8(1987)なども残されている。大型映像表示装置技術開発の歩みを示す製品として重要である。
「未来技術遺産」について
独立行政法人国立科学博物館(産業技術史資料情報センター)が、日本の科学技術史資料のうち、「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当する資料を選定し、重要科学技術史として資料台帳に登録するものです。
同登録制度は、このような資料の保存を図るとともに、科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的として、2008年度より毎年行われており、今年度新たに追加された18件含め、合計381件が登録されています。