DMSの構成機器
- ベースプレート(QB)
- 加工治具(QM)
- 型合わせ治具(QDB)
- フィクスチャ(QF)
ダイ-マチックシステムの構成機器は上記の4つからなっています。さらに、このシステムは、コンピュータによる自動設計・自動加工(CAD・CAM)についてもマッチングし、飛躍的な合理化が計れる、発展性をもつものです。
このシステムのポイントは、平板にあけた4個の穴にあります。
この平板を「ベースプレート」と呼び、直角座標上に、4個の穴が高精度にあけられたものです。2枚が一組となってそれぞれにパンチ、ダイが取付けられます。この4個の穴のあいた「ベースプレート」が基本となって各工程が進められます。
ベースプレート(QB)
金型交換の中心となる「ベースプレート」
金型を「ベースプレート」に取り付けることにより、ダイ-マチックシステムの第一歩が展開されます。「ベースプレート」の四隅にある穴は位 置決め穴で、型加工、型合わせ、プレス加工工程まで基本的な展開をなすものです。
加工治具(QM)
ベースプレートの加工は、「加工治具」にセッティングして
「加工治具」を工作機械にあらかじめ設置して、基準位置を設定しておけば、スピーディに加工をすすめることができます。この「加工治具」は、あらゆる工作機械に設置することができます。
型合わせ治具(QDB)
型合わせは、「型合わせ治具」で
「型合わせ治具」は高精度のガイドポストとガイドブロックからなり「ベースプレート」の穴をそのまま利用する方式です。単純な方式ですから、型合わせの誤差を最小に押えることができ、プレス精度も高めることになります。
フィクスチャ(QF)
ダイ-マチックシステムの主体は「フィクスチャ」でホルダとガイドポスト・ブシュより成立っています。「フィクスチャ」に対する「ベースプレート」の位 置決めは、4本の「位置決めピン」によって行なわれます。
主体のフィクスチャ(バックポストタイプ)
ベースプレートの位置決めは、ホルダに内蔵された位置決めピンにより行ない、位 置決めと同時に横の動きを固定し、上下の動きは偏心カムを介したクランプにより押える構造です。そしてこれらの動作はハンドル操作で迅速に行なえます。